Dark Moon&Star's 完結
そう思える場所が、あたしにはちゃんとある。


そして、ここにいない響月のことを思って、、、


もう、悲しくなったりはしない。


あたしと響月と、、、星夜の3人だけの秘密。


それを、あたしは今も1人で抱えながら、、、


、、、生きている。


「雫月ちゃん。おかえり」


凜くんが笑顔であたしに話しかける。


「おめでとう、凜くん」


あたしは、そんな言葉を凜くん向ける。


「ありがとう。そう言えば、サク先との話、、、」

「あぁ。あたし、新学期からサクの所で働くんだ」


あたしは凜くんが最後まで言い終わる前に、自分の口で伝える。


それに、凜くんが一瞬複雑そうな顔をした。

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