Dark Moon&Star's 完結
それに気付き、凜くんに尋ねる。


「どうかした?」

「、、、暁夜のこと覚えてる?」


凜くんは、あたしに尋ねる。


、、、暁夜。


彼のことは、覚えてる。


だって、暁夜は星夜のたった1人の弟。


そして、たった数ヶ月をともに過ごした、あたしの同級生。


「あ、、、彼が?」


暁夜の名前を口にしようと思ったが、何かわからない感情が邪魔をした。


それが何だったのか、あたしにはわからない。


「今、あいつ、、、先生してんだよ」

「そうなんだ」


あたしは、関係ないとでも言うように答えた。


教師なんて、別に珍しい仕事じゃない。


だから暁夜が教師だろうが、なんら不思議ではない。

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