Dark Moon&Star's 完結
「雫月、暁夜のことは知ってるだろ?」


サクがあたしに聞く。


知ってるも何も、今一緒の職場で働いてますから、、、


「瀬戸先生」

「そう。あいつの兄貴なんだよ、星夜は」


サクは、あたしが星夜のことを知らないと思って説明をしてくれた。


「人1倍責任感が強くて、なんでも1人で抱え込むような奴」


そう懐かしそうに、昔のことを思い出しているようにサクは話す。


「だから、1番近くに居た俺がちゃんと星夜の話を聞いてあげてりゃ、あいつがあんなことをすることもなかったのかもな」


あんなこと、、、


それは、アキトやサクのせいじゃない。


「、、、大丈夫だよ」


気付いたら、そんな言葉を2人に向けて言っていた。

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