Dark Moon&Star's 完結
「雫月は、嫁に行く予定はねぇんだろ?」


なんて、年頃の子に言う。


「すいませんね~。男の1人もいなくて」

「居なくて良い」


アキトは何処か、嬉しそうに言う。


おいっ!!


あたしは別に、結婚を諦めてるわけじゃないんですけど!!


「雫月は、俺の娘みたいなもんなんだから。一気に2人の娘を失うのは、父親としては寂しいからな」

「失うって、大げさな。てか、遥は嫁に行くんじゃなくて、凜くんを婿に貰うんでしょ?」


遥は1人っ子だ。


だから正式には行く側じゃなく、貰う側だ。


「同じだ、同じ!」


アキトはグイッと、お酒を飲む。

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