Dark Moon&Star's 完結
あたしはそんなことを思いながら、2人の幸せを願った。


__ポンッ__


誰かが、あたしの肩を叩く。


振り返ると、そこに居たのはアキトだった。


アキトは、あたしの隣に座る。


「ほれっ」


そう言って、あたしにお酒を渡す。


「やけ酒?」


あたしはアキトにそんなことを口にし、お酒を貰う。


「遥も、嫁に行く年か~」


なんて、ボソリと呟く。


やっぱり自分の娘が誰かのモノになってしまうのは、父親としては寂しいモノなのだろうか?


「凜くんは、良い人だよ?」

「文句の付け所がねぇくらいに、な」


少し拗ねているように言う、アキトが可笑しくて笑ってしまう。

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