きっと明日は

ふたつ

莉音side

今日は冬華が来る日。



冬華は勉強が凄いんだぁ‼︎


この前のテストはもちろん、ぶっちぎりの1位ってこともないんだけど、1位。



一応、私も通っているここから見える高校は、市内で有名な進学高。



勉強が超できる天才ばかりではないけど、ここに入れるのは結構頭のいい人ばかり。



なんで、こんな私がこの高校に入れたかと言うと、すべては冬華のおかげと言っても過言ではない笑



それに私は中学のときは、人よりちょっと体が弱いぐらいで、今みたいになるなんて思ってもなかったから受験勉強もしっかりできたしね笑



そんなこんなで色々思い出してたら、部屋のドアをノックする音と、冬華の声が聞こえてきた。



「冬華だけど?入るよー‼︎」



『はーい』



冬華がベットのふちに座ったことを確認した私は、冬華にいつも通りこういった。



『冬華様、勉強を教えてください泣』



そう言った私に冬華は待ってましたと言わんばかりの笑顔を作って、「いちごみるくっ‼︎」と言った。



そう、冬華は大の甘党。



いっつも、私の少ないお小遣いを費やして、冬華のいちごみるくを買っているのだ…



冬華曰く、いちごみるくはこの病院で1番美味しい飲み物らしい…



私は、紅茶とかの方が好きだから、冬華の気持ちはわかんない笑



まあ、いちごみるくは100円だからいいんだけどね笑



そんなこんなで、私と冬華の勉強会がスタートしたのが6時、そこから面会時間ギリギリの7時までみっちりお勉強して、私の冷蔵庫からいちごみるくを出して帰って行った。



寂しいよね…。



やっぱり、私だって花の女子高生のわけだし笑



まあ、そんな感情も冬華が来たらすぐに嬉しさでいっぱいになるからいいんだ。



莉音sideEND










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