きっと明日は
冬華side

今日は、莉音と会う日。



私は、学校ではあんまり女子と接するのが嫌いだから常に1人。



そんな私に中1の時声をかけてくれたのが莉音だったんだ。



はっきり言って最初はちょっと鬱陶しいなと思ってたんだけど、ずっといるうちに本当のいい子なんだな…って思った。



莉音とは偶然ずっと中学の3年間は同じクラスで、ちょくちょく休んでた莉音にノートを見せるのはいつも私の役目で、嫌そうな顔してたかもしれないけど、内心は頼られて嬉しいっていう気持ちでいっぱいだった笑



それから高校は莉音と私のレベルだったら行けるって言われた、この高校を受けたんだ。



私ははっきり言って、莉音と同じなら何処の高校でもよかったからどうでもいいんだけどね。



でも、莉音は入学式の前日に結構大っきい喘息の発作を起こしちゃって、検査してみたところ、心臓病も見つかって大変な状態って事が分かった。



んで、予想通り私はクラスで浮いてる。



うーん…思えば私、ずっと莉音に助けられてきたんだな…



帰り道で1人うろたえていると後ろから、2人の男の声がした。



1人は同じクラスの成瀬でもう1人は莉音の主治医かな…?



えっ、でもあの2人ってどんな関係?



そう思ってたら、いつの間にか2人は曲がってて、いなくなっていた。



でも、なんで成瀬と先生が?



そんなことを考えながら歩いていたらもう家についていた。



まぁ、また今度でいっか…?



そう言って自分を納得させて布団に入る冬華だった。



冬華sideEND













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