LIARS-1seasonー
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「着きました。」
運転手のエメルの声で、ゆっくりと瞼を上げる彼。
先に降りたと思ったら、何処ぞの王子様の様な立ち振る舞いで、此方に手を差し伸べている。
「……エメルさん、有難うございました。」
「いえ。エリス様にお会いできて、私エメル、光栄でございます。」
「ふふっ、こちらこそ。」
必要最低限の挨拶を済まし、ルークの手を取る。
礼儀はしっかりしないと、ルークの名に傷がつく。
それだけは、真平御免よ。
「ジャス、」
彼が、私の耳元で甘く囁く。
「…………ん?」
「完璧だった。やはり、お前はいい。」
「当たり前よ。」
「ククッ、上等だ。」
喉で笑った彼は、チュッと頬にキスする。
リップ音付きで。