LIARS-1seasonー


ーーーーーーーーーーーーーーー

彼の部屋は、やはり最上階。



でも、私の部屋とは違う間取りで、素敵だった。



「そこに座っとけ。」



そう言い残して、彼はキッチンの方へ歩いていく。



後ろ姿までかっこいいなんて、流石よね。



遠慮なく座らせてもらい、少しすると、彼が戻って来た。




「コーヒーでいいか?」



手にマグカップを持ちながら聞いてくる彼を、思わず凝視してしまう。


「……なんだ。」



「ふふっ。ルークでも、コーヒー淹れられたんだね。」



「……チッ。」



「あら、ごめんなさいね。」



ブスっとしたまま、私の隣に腰掛ける彼からは、あの日と変わらない柑橘系の香りがした。


< 120 / 124 >

この作品をシェア

pagetop