seasons.(シーズンズ)【完】
*
「ほらよ。誕生日おめでとな」
「きゃーありがとハル!屋台でこんなに食べれるなんて幸せ~」
夏休み前に加奈ちゃんが提案した通り、一人一品ずつ屋台の食べ物を奢るという形で、夏枝ちゃんの誕生祝いは進行していた。
現在夏枝ちゃんはタコ焼きやチョコバナナ、リンゴ飴にトロピカルジュースをぺろりと平らげて、極め付けに長谷川くんが買ってあげたアメリカンドックとアイスクリーム(なんで長谷川くんだけニ品なのかな?)を食べているところ。
それも食べられる側も光栄なくらいに幸せそうな笑顔で。
「屋台の物って無駄に高いからここまでたらふく食べられる機会なんてなかなかないわよね。だからもう嬉しくて嬉しくて……――あら?」
「どうした?」
突然足を止めた夏枝ちゃんに長谷川くんが訊ねる。
「あれ何かしら?」
夏枝ちゃんが食べ終えたアメリカンドックの串で示した先には、大きな看板にポップ体のカラフルな文字で“カラオケ大会”と書かれていた。
その文字より少し小さめにだけど、“飛び入り参加歓迎!”というのも確認できる。
横目で夏枝ちゃんの様子をうかがうと、キョトンとしていた表情はみるみる晴れやかになっていき、
「参加したい!」
もちろん主役の要望に反論する、空気の読めない人なんているわけがない。
「ほらよ。誕生日おめでとな」
「きゃーありがとハル!屋台でこんなに食べれるなんて幸せ~」
夏休み前に加奈ちゃんが提案した通り、一人一品ずつ屋台の食べ物を奢るという形で、夏枝ちゃんの誕生祝いは進行していた。
現在夏枝ちゃんはタコ焼きやチョコバナナ、リンゴ飴にトロピカルジュースをぺろりと平らげて、極め付けに長谷川くんが買ってあげたアメリカンドックとアイスクリーム(なんで長谷川くんだけニ品なのかな?)を食べているところ。
それも食べられる側も光栄なくらいに幸せそうな笑顔で。
「屋台の物って無駄に高いからここまでたらふく食べられる機会なんてなかなかないわよね。だからもう嬉しくて嬉しくて……――あら?」
「どうした?」
突然足を止めた夏枝ちゃんに長谷川くんが訊ねる。
「あれ何かしら?」
夏枝ちゃんが食べ終えたアメリカンドックの串で示した先には、大きな看板にポップ体のカラフルな文字で“カラオケ大会”と書かれていた。
その文字より少し小さめにだけど、“飛び入り参加歓迎!”というのも確認できる。
横目で夏枝ちゃんの様子をうかがうと、キョトンとしていた表情はみるみる晴れやかになっていき、
「参加したい!」
もちろん主役の要望に反論する、空気の読めない人なんているわけがない。