seasons.(シーズンズ)【完】
「あれはおかしいよな。宮ちゃんも少し参加したのにさー」

「でも相当騒いだらしいじゃない。秋人くんまで巻き添え食らわせといて……」


そうだぞシゲ。

限度を弁えて参加していたのに、説教食らった進藤の立場になってみろ。


「そーゆーナっちゃん達もいつまで経っても寝ないからって、ザマスにネチネチ嫌味言われたらしいね~」

「そうなの!修学旅行の最大イベント奪うなんてあのババア覚えてなさいってのよ」


どんな話題で盛り上がっていたのか(そして修学旅行の最大イベントの焦点をどこに置いているのか)知らんが、ナツはプンスカと効果音が聴こえてきそうなくらい膨れていた。

しかしシゲからお菓子をもらうなり、機嫌が直る辺りは単純だ。


『まもなく目的地に到着致します。みなさん手荷物をおまとめなさるようお願いします』


ガイドさんの言葉に一同は下車の準備に入る。

ナツにもそろそろ自分の席に戻るよう促すも、移動する気配がない。

不審に思い顔色を伺うと、


「ナツ、お前大丈夫か?」


ナツの顔は青ざめており、体は小刻みに震えていた。

冷房が効いているとも思えないが。
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