seasons.(シーズンズ)【完】
*春輝side 


「お前ら本当に最高だったぞ!先生はみんなのことが大好きだからなァ!」


式を終えた俺達は、教室で最後のホームルームの最中だった。

切なそうに笑う宮ちゃんの言葉に涙腺がゆるんできたのだろう。

教室内で鼻をすする音がたちまち増えていった。

女子なんか大半が号泣だ。

ナツも情に流れるままに木村達とボロボロ涙を零している。

米澤が泣いていなかったのは意外だったが、それでも頑張って涙を堪えている感じではあった。

俺も一年間しかこの学校にはいなかったというのにやけに名残惜しい。

色んなことがあった一年だったからこ、の教室にも思い入れが強いし。

思えば3Dは体育祭・学校祭・球技大会においてトップを独占するほどの優秀なクラスだったな。

それもこれも、ナツのようにリードして熱くなる奴がいたからこそなのかもしれない。

宮ちゃんの言う通り、本当に最高のクラスだったと思う。

これだけ仲も良いんだから、今後クラス会も頻繁に行われると良いんだがな。
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