ステップ!
「嫌なわけねーよ!!!超嬉しいぜ!!この野郎!!てことで勝負な!!」
「なんで そこに繋がるんだよ…。」
アキラが呆れ顏でそう つぶやくが、チャイムに遮られてしまう。
「おっ!!チャイムだ!もう座らねーと!!んじゃ、またな!!」
俺は自分の席へと戻るためその場を後にした。アキラとレンの席は人だかりが出来ると思っていたが(女子は周りで騒いでたな。)少し近寄り難かったのか俺しか側にいなかった。そのおかげでアキラとレンとは沢山話すことが出来た。

「なぁ…レン…。結局オレ…勝負する事になってねーか…??」
「だな。でもアキラ…凄く楽しそうだ。他人にそんな表情を見せるアキラは…久しぶりに見たよ。」
薄く笑うレンにオレは戸惑いを隠せなかった。
オレが…楽しそう??そうか…オレは確かに少し楽しんでいた。
「悪くない…悪くないぞ…!!レン!」
そんなオレをレンは微笑ましそうな表情で見つめている。
でも…知られてはいけない…。オレの秘密を…。あの事だけは…絶対に…。
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