間違いからはじまる


「もっ…やめ、て」



「やめるわけねーだろ」



素早く私の膝裏を抱え込むと寝室に運び込まれベッドに組み敷かれた。膝を強引に割りそこに都築は顔を埋める。



ざらつく舌に。都築の欲情してる瞳に。捕らえられている自分に。



その何もかもに感じてしまっている私は逃げる事など出来ず都築の愛撫によって昇りつめてしまった。



息が上がり半ば朦朧としている私に都築の熱い杭が打ち込まれる。



「ああっ…」



「あの日を思い出すぐらい俺を感じてみろ」



まるで私の感じる場所を知り尽くしているかのような動き。緩急つけながら動く都築に私は揺さぶられる。



1度抱かれただけなのに馴染んでしまっている都築のモノと私のモノ。知らず知らずのうちに出てしまう声。もっと感じたくて都築の背中に腕を回しぎゅっと力を込めた。



「やっぱ最高だよ。お前は」



言った後に耳たぶを甘噛みされる。ゾクゾクと快感が這い上がってきて私は達してしまった。それに続くように都築も欲望を吐き出した。
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