届けたい想い
「…ん」





前からそう声がしたのは、きっと気のせいじゃない。




ここにある飴は、唯斗が私に差し出しているものなんだ。



「あ、ありがとっ…」





その、私より長い手からのど飴を取ろうとすると、一瞬手が触れた。




わっ…!と思い手を引っ込めると唯斗も同じ用に手を引っ込めていたみたいだった。





そんなに私のこと嫌なのかな。






でも、あんなことがあったんだから無理ないよね。




私は、唯斗に最低なことをしてしまったから。





そんなことを思いながらも、先生の視線を見計らって飴を口の中に入れた。





その飴の味は、私の今の気持ちのように、





すっぱい、





レモンの味がした___

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