アイツ限定
村上が家まで送ってくれた後、いつもどうり、家族でご飯食べて、そのあとあたしは風呂に入って、いつもより早く自分の部屋に行く。
そして、携帯を取り出して、ある人物に電話を掛ける。
__プルプル…プルプル…ッ
『…おう、どうした。珍しいじゃねえか。お前が俺に電話してくるなんてよ。』
「別に。あんたさ、明日どうせ暇なんだろ?」
『お前、一応俺にも大学というものがあってな…。』
「5時に星南高校の体育館に来て。」
『は?…おいおい…こっちの身にもなってくれよ。俺には何がなんだかさっぱり。』
「星南高校男子バスケ部のコーチをあんたにしてほしいの!」
『あのな、外部コーチって言っても、学校側の了承がないとできねえんだよ。』
「許可なら、あたしが明日とる。外部コーチとして、少しはお金もらえると思うから。アルバイトだと思って。」
『…はぁ…。そこまで言うならいいだろ。あの村上聖也もいるんだろうな?』
「もちろん。」
『じゃ、許可取れたらまた連絡しろよ。』
「わかった。」
あたしはそういって、携帯を切った。
よし…明日は校長のところへ行って外部コーチの承諾か。