アイツ限定

冷たいウーロン茶が、口の中を冷やしてくれて心地がいい。



「はははっ!最初は、口もあんな悪くなかったんだぞ?まぁ男嫌いは、俺に出会う前からだったけどな。」



…じゃぁ結局は、この人がその時以上に松木を男嫌いにさせたってことか。



「…雅人さん…何したんすか?…松木に。」



俺がそういうと、雅人さんは、はぁ…っとため息を吐き俺の目をまっすぐと見てきた。



「そんなに気になる?」



「だからここまで来たんすけど。」




「…まぁ、悪いのは俺なんだけどな…じゃぁ、長くなるけど、途中でもういいやとかいうなよ?」



「…わかりました。」




「俺とマリが出会ったのはな……ある公園だった…










そう、あの茜色の空の下だった…


< 24 / 199 >

この作品をシェア

pagetop