アイツ限定
冷たいウーロン茶が、口の中を冷やしてくれて心地がいい。
「はははっ!最初は、口もあんな悪くなかったんだぞ?まぁ男嫌いは、俺に出会う前からだったけどな。」
…じゃぁ結局は、この人がその時以上に松木を男嫌いにさせたってことか。
「…雅人さん…何したんすか?…松木に。」
俺がそういうと、雅人さんは、はぁ…っとため息を吐き俺の目をまっすぐと見てきた。
「そんなに気になる?」
「だからここまで来たんすけど。」
「…まぁ、悪いのは俺なんだけどな…じゃぁ、長くなるけど、途中でもういいやとかいうなよ?」
「…わかりました。」
「俺とマリが出会ったのはな……ある公園だった…
そう、あの茜色の空の下だった…