アイツ限定
習って約7年が経つ今では、ほとんどマスターして組手をできるようになるまでに成長した。
「おぅ、マリ。お前大丈夫か?」
啓兄が、武道場のど真ん中でストレッチをしながら、あたしの姿を見るなり、声をかけてくる。
優兄はまだ来ていないようだった。
「大丈夫。あんなことでもう怖がってはいられないから。」
そうあたしは強気でいうと、あたしも畳に座って体を伸ばす。
「なんかあったら言えよ。」
そうやって優しく言ってくれる啓兄。
180ある高身長に、小さな顔。
少し茶のかかった柔らかそうな髪が少しかかる大きな目。
今は国立の大学に通う3年生の啓兄。
頭の良さは、大学でもトップ争いだとか。
あたしが思うに、多分モテてると思う。
彼女もいるって言ってたし。
この前、優兄とこっそり、啓兄の部屋入ったら幸せそうに笑っている啓兄と彼女と思われる綺麗な人が写っている写真が飾ってあった。
幸せそうでなによりだとおもう。
「おう、わりっ、遅れた。啓兄っ!マリ来てるか?」
ここで、優兄の登場。