アイツ限定

もう少しで、校門が見えてくるはず。


歩きながら、朝からしゃべるとかなり疲れる。


1限目、寝そうな勢いだし…。

ってか、1限目の授業なんだったっけ。



「ね、明日香。今日の1限目の「あっ!マリマリ、見てよ見てよ。」」



あたしが言い終わる前に、明日香が何か見つけたのか200mくらい前を歩いている2人の男子生徒を指差した。



「あの、身長高い方、村上君じゃない?」



「え?…こんな遠くだったらわかんね。」



「だって、あの学生かばんについているキーホルダー村上君もつけてたもんっ!」




「…あんな小さいのよく見えるな。何?明日香って実はマサイ族出身とか?」



「ちがうからっ!あたしが人一倍目がいいことはマリも知ってるじゃん!今更からかわないでよ。」



明日香がぷぅっと頬を膨らまして、あたしを見てくる。


あたしは、その顔があまりにも面白くて、思わず噴き出した。




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