執事くんはお嬢様に溺愛
変態執事はお嬢様を溺愛中(2014/7/13)







「嗚呼!!お嬢様。本日もスペシャルに可愛らしいです!!」



「……うっさい」



「こんなに可愛らしい人は、お嬢様を置いて他にはおりません!!!」



「……黙れ」




黒の燕尾服に身を包んだ、やたらとテンションの高い青年が、メイド服の女性と共に着替えている途中の少女に向かって、叫んでいる。





「本日は、赤色のお召し物なのですね!お嬢様は、どんなお召し物でも総て着こなしてしまうので、逆に何を選べばいいか迷ってしまいます!」



「……お前は、少し静かにできんのか」



「それは無理難題でございますお嬢様!」



「………はぁ」




こんな二人のやり取りを聞いているのかいないのか、はたまた見慣れ過ぎてしまったのか。
メイドの女性はテキパキと少女の身支度を整えていく。






「嗚呼!本日は、髪を結うのですね!お嬢様の項が顕に!」



変態発言ともとれることを口にするこの男、
アッヒェンベル=ライトバークは、この屋敷の主、クェンベルク家に仕える執事である。







「………変態」



そんな彼を冷めた目で見つめる少女、クェンベルク家当主の娘、ローラ=クェンベルクである。



クェンベルク家は、この国の建国時から代々続いている、由緒正しい貴族である。


国王からの信頼も厚いクェンベルク家。
そんな国王から遣わされた執事が、彼アッヒェンベルである。



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