俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!


そう思ったのは、きっと亮平も同じはず。

目を丸くして、早川さんに尋ねている。

「本当なのか?」

「はい!兄も張り切ってましたよ。ソフトウエアの開発自体も、かなり挑戦ですから」

満足げに、早川さんはわたしを見た。

それは、明らかにわたしへのアピールに取れる。

困ったなぁ。

亮平と一緒にいられる時間が増えたのは嬉しいけど、修司さんとも顔を合わせるなんて…。

「へぇ、すごいね。早川さんのお兄さんが、インストラクターなんだ?」

須賀さんは、興味津々で話に食いついてきた。

「そうなんですよ。しかも、兄は平瀬さんの大ファンなので」

うわぁ!

それは言わないでー。

焦るわたしに、住吉さんは目を輝かせた。

「素敵だねー」

「ううん。それほどでも」

だから、そう思われるのが困るんだってば。

チラリと亮平に目を向けたけど、わたしを見てもいない。

修司さんがインストラクターと聞いて、どう思ってるだろう。

それを考えると、憂鬱だった。
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