君と僕との物語
わぁー!セーフ!
ちょっと君?お店の中では静かにね。
あの、女の子に暴力は.....ねぇ?

(え、何?
誰この人?このお店の制服着てる。
ウエイトターさん?!)

あ?うせーなー!
ん?あれ、手退けれねー!

まぁ、まずここじゃほかのお客様のご迷惑になりますのでご退席していただいてもよろしいでしょうか。

そうして、ウエイターさんは全力で抵抗をし続ける彼を簡単にお店の外へぽいしてしまった。

おい!何関係ねーみたいな面してんだよ!
てめぇも来いよ!話終わってねーぞ、こら!

話なんて二週間前にもう終わってんの。
わたしは番号もアドレスも変えるから。
これで終わりだよ。本当に。

待てよ。もっかい話そうぜ。
ちゃんと聞くからさ。なぁ愛!


(気安く名前呼ばないでよ。
あんな田舎のヤンキーみたいなやつと付き合うんじゃなかった。はぁー疲れた。)
あ、わたし今めちゃ見られてる。

すみません!すみません!
ペコペコと周りの人たちに頭をさげた。

きみー!
大丈夫だった?
ごめんね。もっと早く助ければよかったのかも知れないけど僕部外者だし、あの彼氏くんめちゃ顔怖かったから。はははー

(顔怖かったってあんな簡単に追い出してたじゃん!)
あ、いえ。ぜんぜん。
本当にありがとうございました。
お店の中でお騒がせしてしまって申し訳ありませんでした。


あぁ、いや!ぜんぜん。

今はじめて顔ちゃん見たけど....あれ?意外と、意外とっていうかすごいイケメンなんですけど。

そのーじゃあ、
わたしももう出ますね。
お会計お願いします。

(なんか自動的にわたしがあのバカの分のお金まで払わないとじゃん!うっわーやられた。)

あ、今日よかったら僕に奢らせて?

え?なんで?
この人は何をいっているんだろう。


いやーもっと早く行ってあげられたし、怖い思いさせちゃったでしょ?
オーナーに内緒ね。

ポケットからお財布を出して、自分でお会計して自分でお金をそのお兄さんは払ってしまった。


あ、えー!
ごめんなさい。いいですよ。
その........

いいのいいのー
またのご来店お待ちしております。ニコ

ちゃっかりドアまで開けてもらっちゃった。
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