極道一家のマヤ



ほんの一時期は、「あの『嵐』に唯一気に入られた女」、もしくは「謎の転校生」として騒がれた私。



『嵐』の人と会話できるっていうのはまず不可能に近いらしく、理由はそれでみたい。



一体、今までの私たちのどこを見たら、「気に入られた」と解釈できるのか…



仲間に入れられなかった上、今では完全に拒否られてるっつーの。


視線すら合わせてもらえなくなくなったし…



まあ、それでか…その噂もすっかりおさまろうとしている。





私は『嵐』の人達との関わりを完全に失った。





だけど…



「ねえ、ちょっと~。ほんとに『嵐』とはなんでもないの~?」





…ある意味、得たものもあったみたい。









< 254 / 581 >

この作品をシェア

pagetop