極道一家のマヤ



あれからというもの、完全に『嵐』のメンバーは私を見なくなった。



同じクラスなのに、一時期はあんなこともあったのに…


教室や廊下ですれ違っても挨拶すらされない。



誰ひとり…


美都場も同じだった。






なによ…



ケガしたとき、保健室で手当てしてくれたくせに…



ほんのひと時の間だったけど、笑いかけてくれたこともあったくせに…



美都場だけは、『嵐』の仲間になれなくても、いつも通り接してくれる。


心のどこかでは、そう思ってたんだけどな…









< 253 / 581 >

この作品をシェア

pagetop