恋よりもっと。~トモダチ以上カレシ未満~
でも、寛と真っ当に顔を付き合わせる自信がない。
私の頭の中には深い後悔が根を張っている。後悔の木が鳴いている。
おまえとあの男の一番幸福だった時は終わってしまったよ。

私は、仕事に没頭していった。
それ以外に頭を使いたくなかった。


9月の1週目のことだ。
私のスマホに一通のメールがきた。


『今週末に会えませんか?』


意外な相手からの連絡に私は目を疑う。
本気で、私に用事があるの?

メールは安田未衣奈からのものだった。


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