恋よりもっと。~トモダチ以上カレシ未満~
「当たり前じゃないですか」


安田ははげかけたグロスをごしごしっと紙ナプキンで取り去る。


「猫ってのは、つけまつげと一緒ですもん」


「は?」


「女子には必須ってこと。使わないでカッコつけてんのは、上杉先輩くらいですぅ」


私はとうとう声を出して笑ってしまった。
安田は私を言いくるめて大変満足そうに胸をはった。


「私、今のあんたの方が好きかも」


「私は上杉先輩なんかキーラーイ!頭くるからケーキ頼もうっと」


私はもう一度、声を出して笑った。
久しぶりに大笑いした気がした。


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