恋よりもっと。~トモダチ以上カレシ未満~
「でも、シャツ濡れてるし」


「だから言ってんだよ」


寛が自分の背広を私の肩にかけた。
そして、耳打ちする。


「下着、透けてる」


「は!どこ見てんの?」


「イェイ、ピンク!……俺が見つけなきゃ他人様が見つけてたぞ。感謝してしかるべきだろ」


「はぁ、そーですね」


「かわいくね」


「寛に可愛いとか思われても仕方ないし」


寛は笑いながら私の横に座り直した。


「だよなぁ。俺が何したって嬉しくないだろ、琴は」


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