恋よりもっと。~トモダチ以上カレシ未満~
寛のチームは私も加え、男子三名、女子三名の体制でスタートした。
打ち合わせは頻繁で、私と寛はしょっちゅう鉄道会社に赴いた。決めることは山ほどあり、時間はそれほどない。
その日も打ち合わせを終え、外に出ると空はすでに雨が振りそうな様子。
6月に入ったばかりなのに真夏のように暑い。この様子だとゲリラ豪雨が来そうだ。
自社のある駅に戻ると案の定、大粒の雨がアスファルトを叩いていた。
「雨宿りしてこうぜ」
寛が言い、私たちは駅前のコーヒーショップに走った。
ほんの数歩だけど、髪は濡れ、シャツは肩や胸に水の染みが出来ている。
「まだしばらく止まなさそう」
冷房が濡れた肩を冷やす。
私はホットコーヒーに口をつけて、外を眺めた。
「上着、着た方がいいぞ」
窓に面したカウンター席。
横に座った寛が言った。
打ち合わせは頻繁で、私と寛はしょっちゅう鉄道会社に赴いた。決めることは山ほどあり、時間はそれほどない。
その日も打ち合わせを終え、外に出ると空はすでに雨が振りそうな様子。
6月に入ったばかりなのに真夏のように暑い。この様子だとゲリラ豪雨が来そうだ。
自社のある駅に戻ると案の定、大粒の雨がアスファルトを叩いていた。
「雨宿りしてこうぜ」
寛が言い、私たちは駅前のコーヒーショップに走った。
ほんの数歩だけど、髪は濡れ、シャツは肩や胸に水の染みが出来ている。
「まだしばらく止まなさそう」
冷房が濡れた肩を冷やす。
私はホットコーヒーに口をつけて、外を眺めた。
「上着、着た方がいいぞ」
窓に面したカウンター席。
横に座った寛が言った。