恋よりもっと。~トモダチ以上カレシ未満~
「信じられる気分じゃない……。でも、もし俺の子なら放っておけない」
私は苛立ちがピークに達しそうだった。
安田はもちろん、そんなことをぬけぬけと言う寛にも腹がたっていた。
「ばっかじゃないの?お人好しにも程があるわ。安田に堕ろすよう言いな」
「お腹の子には何の責任もない。堕ろせとは言いたくない。もう一人の男はミュージシャン目指してるそうで、金がないらしい。だから、あっちは責任がとれない。俺がとってやるしかない」
何なんだ、その理屈は。
つまり、安田は定職についているから寛を選び、寛の人の好さを信じて子どもの責任をとらせようとしているのか。
そして、寛だってバカじゃない。
わかった上で受け入れようとしている。
私は苛立ちがピークに達しそうだった。
安田はもちろん、そんなことをぬけぬけと言う寛にも腹がたっていた。
「ばっかじゃないの?お人好しにも程があるわ。安田に堕ろすよう言いな」
「お腹の子には何の責任もない。堕ろせとは言いたくない。もう一人の男はミュージシャン目指してるそうで、金がないらしい。だから、あっちは責任がとれない。俺がとってやるしかない」
何なんだ、その理屈は。
つまり、安田は定職についているから寛を選び、寛の人の好さを信じて子どもの責任をとらせようとしているのか。
そして、寛だってバカじゃない。
わかった上で受け入れようとしている。