オトナになるまで待たないで

過去

冷凍していた食べ物を解凍して、ゴウが料理を作ってくれた。

暑いから、カツラも衣装も脱いじゃって、

私の一番大きいTシャツとジャージを履いている。



「冷凍の食材多ない?」

「いつ帰ってくるか分からないから」

「お父さん?」

「そう…まぁ結局お盆しか帰ってこないんだけど」


ゴウがテーブルにチャーハンを載せる。
ミックスベジタブルと豚バラが、食欲を刺激する。


「お正月は?」

「今年は来なかったね」


声が暗くならないように、気をつけないと。

「いいんだ。正月はバイトの時給上がるし」

夢中で食べた。

バラ肉の香りがたまらない。

ご飯のパラパラ具合も最高だ。



「ゴウは何でもできるね」

「ありがとう」

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