オトナになるまで待たないで
バイト先のネットカフェは7階。



重い扉を開け、暗くて狭い階段を駆け上る。


ざけんな!6階の居酒屋!

こんなとこに、ダンボールおきっぱにすんなよ!


マジで邪魔!



スカートをまくり上げ、大股開きで乗り越える。


「こここんな格好、誰かに見られたら…」

と、階段を見上げた瞬間だった。



その誰かがいた。



< 2 / 472 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop