オトナになるまで待たないで

オバサンが、抱き起こして、抱き寄せた。


なんで?

なんで?

なんで?


喉から言葉があふれ出た。


「私を一人にしないでって言ったじゃない!!」


なんで?

なんで?

なんで…?


オバサンも肩を震わしている。


遠くで、私の携帯が鳴っていた。



だけど、

泣くこと以外、


どうすることも出来なかった。





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