オトナになるまで待たないで
その手が腕をつかんだ。

「やだあ!!」


振り払ったら、肘を思いっきりぶつけた。

「…っう!あ!」


階段を転げ落ちる。

「いっ…い…」


もう痛いのか何なのか分からない。

震えが収まらない。


「う…う…うわああああああ!!」



泣き声が、コンクリートに反響した。


「いやだあああああああああ!もういやあああああああ!!」

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