涙色の空をキミに。








やっと放課後になったこの時間、いつもより重い荷物を持って、美術室に入る。










昼休みは、理緒軍団を率いた理緒に罵られたりもしたけれど直接的な被害はまだないみたいだった。












…明日からもっとエスカレートするんだろうな。










これからのことを想像して背中に背負っている余計に重くなった鞄を近くの机に下ろす。









置き勉に落書きされたら困るから、いちいち持ち帰ろうと思って詰めたけどやっぱ大変だよね。










私は他のみんなよりも置き勉の数が少なかったから負担がすごく増えるわけじゃないのが唯一の救い。












相変わらず渚沙は理緒に何を言われても黙っているだけで、夏芽と彩は私に関わろうともしなくて完全に1人で行動したし。












1人で悶々と考えながら準備室に行って、半分くらいまで描いた絵を引っ張り出す。











…案外順調に進んでるかも。












水彩絵の具を準備して、イーゼルに絵を乗せると、気持ちが切り替わった。












緑と黄緑色を混ぜていい感じの色をつくる。











筆に馴染ませて塗ろうと構えた瞬間、音を立てて扉が開いた。










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