冷酷な彼は孤独な獣医
なんと言っていいかわからず困っていると、

瑞樹さんはあたしの腕を掴む。


「エイッ!」


「………ん?」


あたしが首を傾げると、瑞樹さんは綺麗な顔でほほ笑む。


「まだ大丈夫みたい!よかったぁー!

全力で拒否されたらどうしようかと思ったよ!


ねぇ理央ちゃん?」


「ん?」


「俺も一緒に散歩してもいい?」


「あっ…うん……」


そして瑞樹さんと一緒に、キリの散歩をした。


「龍、俺の事怒ってた?」


「いや…怒ってなかったよ」


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