冷酷な彼は孤独な獣医
「なーんだ!つまんないのっ!

それにしても、昨日龍が俺に言った言葉覚えてる?

やっぱり龍は、理央ちゃんの事が好きなんだよ!」


「えっ?」


あたしは、昨日龍が瑞樹さんに言った言葉を思い出した。


「瑞樹!そいつは俺が拾った捨て猫だ!

勝手に触れてんじゃねぇ!」




確かに少し、ドキッとしたけど……

でも……捨て猫って言ってたし……


そんな事を考えていると、

瑞樹さんがあたしの顔を覗き込む。


「あれは、俺の女に触るな!って言ったんだよ!」


「えっ!ありえない!ない!ない!」

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