冷酷な彼は孤独な獣医
「だって……」


龍は、片足を前に放り投げてその場に座ると、

鋭い目であたしを見る。


「お前のやる事はいつも中途半端なんだよ!

あの時だってそうだ!

お前が初めて俺のところに来た日、

金もないのに善人ぶって犬連れてきて、

あの時俺がお前を追い返したら、

たったの500円しか持っていなかったお前は、

あの犬にエサを与える事すらできなかったんだ!


助けたつもりかもしれないけど、

結果助けれてないんだよ!」


「そうだけど……放っておけなかったから……」

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