LOVE・ホテルに行こう。
パソコンの電源を切り帰り支度をする。


田村君の席を見るがいなかった。
もう、帰ったのかな?


お昼に春人の事を思い出して気持ちが沈んでた。


わからなかった、最後まで。
私のどこがいけなかったんだろう?
私を嫌いになった理由を知りたかった。


心のどこかに閉じ込めた恋する気持ち。
好きって何だろう?


考えれば考えると程、わからなくなる。


エレベーターを出て下を見ながら歩いていた。


「木崎さん」


顔を上げると田村君が私を待っていた。


笑顔の田村君を見て抱き付きたい衝動を感じた。


泣きたくなる感情になるのはなぜだろう?
その笑顔は反則だよ。


「お疲れ様。雨降ってたから待ってた。傘、持ってる?」


「…ううん」


「なんとなくそんな気がしたんだよね。傘持ってないかもって。良かった、待ってて。
俺のマンション行くよね?」


「…うん」


黒色の大きな傘。
私が濡れないように私の方にずらしてくれてる。


「どこかで食べてく?」


「…田村君の手料理でいい」


「冷蔵庫に何、あったかな?スーパー、寄っていい?」




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