LOVE・ホテルに行こう。
「私だったから良かったものの、これがカヨワイ女の子なら信平は警察行きだったわね。
ストーカーすれすれ」


「綾子にはこれくらいしないと振り向いてもらえないと思って必死だっただけ。純粋な俺の気持ちわからないかな~」


「信平のウザい愛は置いといて。
圭吾、美久さんとはどうなって付き合うようになったのよ?恋愛に疎いあんたがやっと恋愛にこぎ着けた馴れ初めを教えなさいよ」


「…ウザい愛って」


軽く落ち込んでる信平さんの横でキラキラとした目で私達を見てる綾子さん。


圭吾と顔を見合わせてしまった。


馴れ初めって言われても…。
私が『誘って』2ヶ月間だけの恋人なんです。
なんて言えない。言えるわけない。


「俺が告白した」


ボソッと圭吾が呟く。
圭吾の嘘に胸が痛い。


「信平、聞いた?圭吾が告白だって~。
圭吾も男だったのね。見直したっ」


バシッバシッと信平さんの背中を叩きながら綾子さんが言い


「美久さん、圭吾のどこが良かったの?」


綾子さんのテンションの高さに信平さんも恥ずかしい事を私に聞いてくる。


圭吾の良いところ。
…良いところ。


口を開かない私を隣の圭吾も見てる。


「…えっと……全部?」


「きゃーーーっ。聞いた?信平。全部だって。
全部?って可愛い~」


私の言い方を真似する綾子さん。


全部って言って誤魔化しただけなのに。


…ううん。
やっぱり…全部なのかな。


さりげなく強引で
だけど優しくて
ささやく声は甘くて
私を包む体は温かい。


いつの間にこんなに好きになってたんだろう。
私…圭吾の全部が好きだ。


誤魔化したのに自分の本当の気持ちを言ったみたいに頬が熱くなるのがわかった。






















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