見上げれば

―先輩は嘘なんてつかない
でも、どうも信じられない…


「信じてないな」

「あ、いや、まーはい。信じられません」


先輩はそこに落ちていた枝を拾って
地面に何か書き始めた

「いいか?俺の名前は?」

「佐藤智輝」

「作者は?」

「東本咲希」


「全部平仮名にすると…」



さとうともき

とうもとさき


「あれ?」

「さとうともきの文字を入れ換えると…」

「とうもとさきになった!!」


「信じてくれた?」


―本当に?本当なの?

「あ、の、…握手して下さい!」

「はい。どうぞ」


うわーうわー
東本さんと握手しちゃったよー


しばらく感動を噛み締めていると


「……ずいぶんと嬉しそうだな」

「だって、だって東本さんですよ~」

「…手をつないだときよりも今の方が嬉しそうだ」

「あっサイン!!サイン下さい!
ダメだ!色紙がない!ちょっと買ってきます!!」


「落ち着け」



あ…つい…興奮してしまった
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