願い事叶えます






「はあ…はあ…」




ホシは扉近くまで飛んで来たがあまりにも急いで来たため息が上がっていた





ホシは箒から降りずに上空から扉を見下ろした



開いている扉の隙間から紫色の気味の悪い雷が発生していた



雷鳴の正体はそれだった




「なん…なのこれ…」






遅れてやってきたリディもホシの側に箒をつけ、扉を見て顔をしかめた




ホシとリディの後ろにはあの教室にいたたくさんの生徒がいる





ざわざわとした声が聞こえたのか扉の前で必死に何とかしようとしていた老魔法使いたちが目を見開いてホシたちを見た




「お!おぬしら!何故こんなとこにおるのじゃ!?

急いで離れよ!!」



「何が起こってんのよ!」



ホシの後ろにいた1人の女の子が叫んだ



老魔法使いたちは口をつぐんだ





その時雷鳴がさらに酷くなり皆慌てて耳をふさいだ





「やばいよ…ホシ。離れよ…」




リディがホシの服の袖を引っ張るがホシは全くそこから動こうとしなかった


















「く…来るぞ…!!」





誰かが言った









そして突然雷がおさまった








コツ…と足音が聞こえてくる





「何が…来るの…」




リディはホシの服の袖をつかんだまま微かに震えた













扉から




そいつがでてきた

















< 75 / 100 >

この作品をシェア

pagetop