願い事叶えます



「"鎖部屋"に」



ツキがにっこりして言うのに対しホシは目を見開いた



「な…何を言ってるんですか」


「だーかーらー、その子"鎖部屋"に連れてきて?」



「ホ…ホシィ…"鎖部屋"って…?」



リディが話について行けずついにホシにすがった





「じゃ、そういうことで!おれは先行ってるから!」



ツキは従獣を走らせホシ達の前から去っていった




「あ…あのーホシ…?」



「"鎖部屋"とは私達の家にある部屋」



ホシはリディの方へ目を向け静かな声で言った




「その部屋に入った者はまるで鎖で縛られているかのように動けなくなります。

指の一本、視線さえ動かせません。そういう魔法の部屋です」



「な、なんでそんな部屋ホシの家にあるのぉ…?」



「兄がいるからですよ」



ホシは言うと青年の顔を自分の方へ向けさせた



青年は青ざめた顔でホシを見た




「今からあなたを連れていきます」



ホシは青年の額を人差し指で触った


ホシの指は青白く光り始めた



「お、おい待つのじゃ!!勝手な行動は…!!」



「"神"の命令です」



ホシが言うと老魔法使いは口をつぐんでしまった









「"スリープ"」











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