彼とほんとの私
大柴法律事務所(オオシバホウリツジムショ)


名刺には、そう書かれていた。


智史と一緒に居ると、ドキドキが止まらない。初めて会ったときからそうだ。正確に言うと、初めて智史と目が合った時からだ。自分のペースが保てない。


こんなの関係ないわ。そう思いながらも、名刺もメモも捨てられなかった。


私、どうにかしているんだわ。


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