【完】ときめき☆アドベンチャーゲーム ~悪魔と天使~
「今年はゼッテェー、俺達魔族は負けねぇ」
「ふふふふ…。負け続きの魔族代表には言われたくありませんね」
「何だと?!テメェ、表に出やがれッ」
「さすが悪魔。野蛮ですねぇ」
バチバチと火花を散らす二人。
凄まじい怒気が、二人の間に流れ出す。
物凄い形相でセリュを睨むレイは、本当に恐ろしい。
さすが悪魔だな…と、言いたくなってしまう。
天使の微笑みをするセリュもそんなレイに負けじと、身体からは見えないドス黒いオーラが出ている感じだ。
その中に入った瞬間、瞬殺だな---
ビクビクと二人の成り行きを見守りつつ、私は一つため息をついた。
ゲームは絶対強制なのかぁ。
あぁ、私はこれからどうなるの?