あたしが愛した総長


有「記憶がないとは?」


龍「頭にきすぎて、無意識だったんだよ」


優「じゃあ、廉たちが止めてたのもやっぱり聞こえてなかったんだ」


龍「止めてたのか?」


優「廉がもうやめとけって止めてたよ」


龍「…知らねぇな」


有「そんなになるとは余程ですね。今までそんなことなかったのに」


春「優梨さん絡みだからでしょう」






突然、岸野が口を開いた


岸「俺、を……どうす、るつもり…だ」


顔が腫れて上手く喋れないのか


見るだけで痛々しい


「口を慎め」


部屋にいた男の人が口を開く


龍「かまわねぇよ。…お前らはこの街を出ろ。そして2度と優梨に近づくな。春樹、あとは任せる。」


春「承知しました」


有「若、あと二人はどうしますか?」


龍「こいつと同じだ。この街から出せ」


有「承知しました」


有田さんは電話を掛け始めた


龍「優梨、こいつらに言いたいことあるか?」


優「美奈のことで聞きたいことが1つあるんだけど」


龍「じゃあ、聞いとけ」


岸野が座っている檻の前まで行き


優「美奈をあんたらの倉庫に連れていったやつらはなんて名前?」


岸「…前川、佐野…河井……だ」


優「そう、ありがとう。」


それだけ聞いて龍毅のもとへ戻る


龍「そいつら探すか?」


優「うん。昨日の件の処理は烈に任せたでしょ?」


龍「あぁ」


優「なら、烈に聞けば分かるはず」


携帯を出して烈に電話をかける


烈〈 どうした? 〉


優「夜蝶の前川、佐野、河井って3人、倉庫に連れて来れる?」


烈〈 あぁ〉


優「じゃあ、今日行くから」


烈〈 分かった 〉


優「じゃあ、よろしくね」


電話を切る













< 110 / 157 >

この作品をシェア

pagetop