あたしが愛した総長


美「すみません、つい可愛くって」


廉「龍、そんぐらいいーだろ」


龍「よくねぇ、いじめていいのは俺だけだ」


ふん、と拗ねたように言う龍毅


か、可愛い…


じゃなくて


優「あたしのこと、いじめるの?」


腕の中から龍毅を見上げると


龍毅の動きが止まり、


あたしの肩に頭を乗せて


龍「お前、こんなとこで…ほんと勘弁してくれ」


優「ん?なにが?」


廉「っ…くくく、はははははっ!」


美「クスクス」


優「何笑ってるの?」


意味がわからない


ていうか、質問には答えてくれないの?


廉「あーあ、笑った。龍、ここでは狼になるなよ?ククッ」


龍「なるわけねぇだろ」


廉「そう?」


龍「…優梨、帰るぞ」


優「え、帰るの?早くない?」


龍「お前のせいだ、バカ」


優「なんでよ!」


意味がわからないまま


龍毅に腕を引かれ、倉庫を後にし、車で家まで行き、部屋のなかに入ると


龍毅は狼になりました














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