素顔のキスは残業後に
ざまーみろ!

なんて思ってしまう私って、なんて意地が悪いんだろう。


でも両側に開かれた扉から流れ込む風は、ささくれた心を癒してくれる清々しいものだった。
まだ少し話していたい気分だったけど、

彼に頭を小さく下げてエレベーターを降りた。



まぁ。こんな感じで――――

会社にいるときの彼は、頼りがいのある理想の上司だ。


プライベートでの彼は、どうなの? もしも、誰かに聞かれたら、

それは私が一番知りたい。きっとそう答えるだろう。
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