素顔のキスは残業後に
食欲なくてもお粥だったら食べられそうだし。しかも失敗もなさそう。


彼の料理の腕は知っていたからホッと胸を撫で下ろす。


だから、なんでホッとしてるの、私?


二度目のソレにやっぱり違和感。


なんか私の方がおかしいのかも?



もやもやする気持ちに頭を捻りながら、「どうぞ」と玄関に並べられたスリッパに足を滑らせた。

ダークブラウンの家具で統一された彼の部屋は、落ち着きがあって彼らしいなって思う。


窓辺に観葉植物でも置けばもっと素敵かも。

なんて『初めて彼氏の家に来たおせっかい彼女』っぽく考えながら、

リビングを横ぎる彼について行く。


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