素顔のキスは残業後に
柏原さんの瞳が懐かしむように細くなる。


やっぱりそうだった。

柏原さんを変えたのは、由梨さんの存在だった。


そう思うと短い呟きが零れた。



「理想の上司」


「えっ?」


ポツリと零れた私の言葉に、柏原さんは不思議そうに顔を斜めに傾ける。


彼に伝えたいことはたくさんある。


これもずっと感じていたことだから伝えたいと思った。

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