素顔のキスは残業後に
とりあえず「ははっ」なんて笑ってみると組み敷かれた体が解放されて

ホッと息をつく間もなく

彼の柔らかい唇が私の太ももをなぞり出して、


「かっ、柏原さっ――ッ…」


ゆっくりと唇を這わせる動きに体に電流が流れたように痺れてしまうのに、



「ここでいいんだっけ?」


艶っぽい瞳が私を見上げて意地悪に細まる。

そこは突かれたら動けなくなる私の弱点だ。


右足の小指に注がれる視線に、思わずこんな声を張り上げたくなる。

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